令和4年度 静岡県 大学発ベンチャー事業化加速・推進事業費補助金事業
小型水素供給船の設計と清水港での運用方法検討
弊社は、令和4年度静岡県 大学発ベンチャー事業化加速・推進事業費補助金事業に採択されました。テーマは、「小型水素供給船の設計と清水港での運用方法検討」です。
これまでに、弊社CEOは、静岡市海洋産業クラスター協議会事業化研究プロジェクト「LNGを燃料とした次世代型漁船の実用化」のリーダー他、船舶からのNOx,SOx排ガス規制対応、
最近世界的に急速に進んでいるGHGネットゼロ社会へ向けたグリーン燃料化に関する調査・研究にも携わってきました。
その経験から、これからの日本全国各港における小型船に関しては、水素燃料が最も適していると考えています。その際、現在の港則法等の規制から、水素バンカリング(燃料補給)
についてはship-to-ship方式が最も実用化に近いと予想しており、19GTの水素バンカリング船について検討致しました。
その結果、液化水素タンクと固体高分子型水素燃料電池、リチウムイオンバッテリーを搭載した電動船の基本設計が完了しています。
建造についても、静岡県内の造船・舶用事業者を中心にネットワーキングを開始しており、清水港から日本で最初の小型水素バンカリング船を実用化すべく努力していきます。
弊社は、船舶設計及び海洋工学関連分野において45年(2023年時点)の歴史を有するSTC三協テクノ株式会社(https://www.stc-na.com/)とも技術提携しており、本事業でも緊密に情報交換しながら検討を進めました。
水素燃料タンクについては、小型船でスペースが限られていることから、円筒や球形でない液体水素燃料タンク技術を有するノルウェーのLattice Technology社(https://lattice-technology.com/)と提携しています。
韓国造船学会にて招待講演を行いました。


船体の設計は、MaxSurfを用いて設計しています。
本船の検討に関する成果の一部は以下です。